noblesse oblige

noblesse oblige 「高貴な人は世間に富や知識を還元する義務がある、という社会心理」

6/2〜10まで京都フランス歌曲協会にてFrançois Le Rouxの講習会開催。ル・ルー氏はバリトン歌手として世界で活躍してますが、特に「フランス歌曲」の分野を牽引する先生。

そんな先生が日本の一地方に10日間滞在してピヨピヨの私たちに講習してくださる。初め「うわーラッキー!」くらいでしたが、次第に「なぜ先生は来てくれたのか?」という疑問に。だってうちの協会は別名「薄謝協会」、ゲストには交通費程度しか出せませんが、いい演奏会がしたいので来てください!と熱意で頼むのです。世界を飛び回る先生が京都に立ち寄ってくれるのは、お金のためではないでしょう(それほど寺院にも興味はなさそう)。

先生の著書の中に「この解説が世界でフランス歌曲を歌おうとする人たちに因子(ウイルス)を植え付けることを望む」という一節がありました。多分その一念が仕事のパッションとなっているようです。もちろん自分自身の幸せにもつながる。

そして協会の主催者、美山先生も東京と大阪を毎週往復して大学で教鞭をとり、家庭をとりしきる(ご主人はまた日本で屈指の音楽評論家、フランス音楽に関しては代表)。その合間に協会を采配し、事務をして、自身の勉強も重ね、ル・ルー氏とプライベートで交渉し今回の招聘に取り付けました。その仕事ぶりもまたnoblesse obligeとしかいいようがありません。


私もやはり仕事や好きなことが社会に還元したい、とつくづく思います。仕事は会社には還元しているからお給料をもらえるけど、好きなことや自分の勉強、価値を社会に還元するとなると…どういうチカラが必要か、今はちょっと分かりませんが、目指して行きたい。


↓ラヴェルのオペラ『子供と魔法』CDのPR動画。これもすごいCDで今の音楽界トップが勢揃い。
でもとにかく楽しそう!多分音楽を知らない人が見ても惹き付けられる気がします。
この中で猫をやってるのが、ル・ルー先生!

[PR]
by harusho71 | 2012-06-08 06:45 | 音楽-la musique